・スライドカッピング

 

『カッピング』とは?

 従来の『吸玉療法』であり、伝統中国医学における瘀血(うっ血や血行障害)を改善する治療法としてガラスやプラスティックの吸玉によって行われてきました。

その効果は毛細血管循環・リンパの流れの改善により、むくみの改善等が期待できるとされ、エステ業界でも使用されることがあります。現代の西洋医学では『瘀血』とは何かが理解されていないため治療法としては確立されていません。

 しかし行ってみると良い変化が得られることで伝統的に使用されてきました。その科学的な証明を待つばかりです。

 

・なぜ当院でスライドカッピングを用いているのか?

スライドカッピングは従来のカッピングの操作ではなく、皮膚表面にオイルやローションなどの滑剤を使用して陰圧を保ちながら動かす手法です。

 

身体には東洋医学的にツボの繋がりがあり、西洋医学的にも筋(筋膜)の繋がりがあることが解剖学的に知られています。過去東洋・西洋という別の見方であったにもかかわらず、ツボの繋がりと筋膜の繋がりの多くで一致していることがこの数年で周知されてきました。

 

身体はその表面から皮膚・脂肪層・皮下帯膜(浅筋膜)・脂肪層・深筋膜・筋というミルフィーユのような層構造となっています。動きにくい部位というのはこれらの層に滑り難さがある状態です。

Tシャツを重ね着した状態で一部水に濡れたことでつっぱり感がでるようなものです。

 

表層を持ち上げ、深層の筋肉を実際に動かしていただくことでそれらを強制的に滑らせることができます。そのつっぱりを無くし、且つ筋膜の繋がりをスライドカッピングによって網羅することで目的とする動きに改善させることができます。

動きにくい部位があることで過剰に筋肉が収縮していた部位では、動きやすい状態に戻ることで緊張度が下がり、俗に言われる『コリ』も改善できます。

 

☆スライドカッピングの使用例

肩を挙げるには腕だけが挙がるのではなく、その土台である肩甲骨や肋骨の動きが必要となります。肩の動きが悪くなったため肩コリ感や肘などに痛みが出る場合があります。本来の肩の動きに戻すために肩甲骨周囲にスライドカッピングを行うことで肘への負担が改善され、収縮しつづけた肩の筋肉も緩めることができます。

痛い部位だけでなく痛める原因になった部位へのアプローチとしても用います。

 

動きが悪くなった背景にはその方の生活動作・姿勢などがあり、一時的に改善されても再度戻ってしまうことが予想されます。そのため当院ではスライドカッピング等を用いて本来の動きやすい身体を手に入れた常態で運動等を行っていただいております。

脳は動きにくい動きを記憶しています。運動していただくことでその記憶を動きやすい身体の動きにアップデートさせます。