運動を取り入れる理由

鍼灸院・マッサージ院は

『鍼灸マッサージだけを行えば良い。その手技で患者さんを良くする。それが専門職』

と以前は考えていました。

しかし、臨床に出てみるとその時は楽になるが長い目で見ると変わっていないことに気付きました。

『肩が痛い』と来院され、しばらくは痛みの無い生活に戻られる。しかし、再度肩の痛みを訴えて来院される。

だから勉強を続けました。自分の知識・技術・経験不足だという理由です。

 

学ぶにつれ、痛めた身体に対する施術よりも『なぜ痛くなったのか?』が面白いと感じるようになっていました。

実際の患者さんの訴えと教科書やセミナーで学んだことが繋がり出したからです。

 

『肩の前が痛いと訴えていた選手のフォームはこうだったな。』

 『たまに腰が痛くなると話される患者さんの立ち方・歩き方はこうだったな。』

               

    ということは・・・

『こういうフォームでこの競技をしているといつかこの部位が痛くなるだろうな。』

『やはり・・・』

 

『こういう立ち方・歩き方をしているといつかこの部位が痛くなるだろうな。』

 

『やっぱり・・・』

 

 痛くなる原因は動き方(身体の使い方)だと。その時までに出会った方々の訴えと競技動作や何気ない動作の記憶が蘇ってきました。

 

良くない動かし方をしてすぐ痛みが出るのであれば皆がそれに気付くはずです。ところが人の身体はある程度余裕を持って作られています。だからすぐに支障は出ない。しかしそれが長期であったり大きい力が加わった際、痛みとして教えてくれます。

 

『それは間違った使い方だと』

 

 

専門学校時のある先生の言葉。

『昔は揉んだり鍼したりしたらすぐに良くなった。だけど最近は良くならない人が増えた。今までは身体を使う仕事が当たり前で、丈夫な身体だから施術にもすぐ反応した。今はパソコンやデスクワークで頭ばかりを使う仕事が増えて体を使えていない。こういう社会になったからには施術も考えないかん。』

 

日常での先生の一言でしたが、私にとっては印象的で10年経った今でも記憶に残っています。

ここ数年、整体やリラクゼーションの店が増えてきました。触れられることでの癒し、『手当て』

身体を休めるというより頭を休める店なのでしょう。

 

しかし私が学んできた

『身体の使い方』『身体を使っていない』という問題は解決されていません。それどころか人間は弱くなる方向に進み、加速しているかのように感じています。

今まで使っていなかった部位を目覚めさせる。それが治療・施術となることもあります。使い方を覚えてしまったのは“脳”。身体をコントロールしているのは脳。

その脳を変えることも必要です。

 

頭が疲れている時は休ませられる院に。

 

『こんな動きをしたい』という方には

 “できる身体にする施術”

“実際にできるようになる運動”

 を提供できる院に。

 

このような思いでT-placeなかもり鍼灸マッサージ院を開院しました。