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伝え方の変化~『五輪書』と『夜船閑話』~

 今までバドミントン等の外国から入ってきたスポーツと関わり、怪我の対応、動きの勉強・指導を続けてきました。横文字になかなか対応できなかったが、ニュアンスが分かるようになると横文字の方がはっきり伝えていることが多く、理解し易くなりました。それはそれで身体を理解する上で重要な積み重ねだったと思いますが、最近はその用語をできるだけ使わないようにしています。

 

 転機となったのは弓道部を見させていただいてから。弓道でのトレーニングを指導して欲しいという要望からでした。それから弓道教本と出会い、変化が始まりました。

 

教本では端的な日本語で身体の使い方を記され、読む毎に気付きがあり、西洋医学として学んだ多くのことを1行で伝えていることに恐ろしさを感じるようになりました。昔の私がこの1行と出会っても気付かず、学んで来たから気付けたところもありますが、その言葉に鳥肌が立ちました。

 

弓道は『立禅』とも言われるため禅についてもかじると、やはりそこでも身体操作や心の在り方が記されていました。

今も指導で使われる

“丹田”

とは何か?私も使っていました・・・。

今は昔に戻って修正したい気持ちです。

 

私を変えてくれたのが弓道教本に加えてこの2冊。

 

『五輪書』  宮本武蔵

『夜船閑話』  白隠慧鶴

 

原文だけではなくその訳付きであるが、たまらなく面白かった。

五輪書の水の巻では『兵法における身体の姿態』や『目付け』として姿勢やビジョントレーニングで学んだことが記されている。それも350年ほど前に。

 

以前から、なぜ昔の絵に描かれている達人や神様といった方々のお腹が膨らんでいるのか?鍼灸マッサージを学ぶにあたって出会った書籍にもそういった人が描かれている。今で言うところのメタボなのかと思っていましたが、これらの本と出会って理解できるようになりました。

白隠禅師が教える丹田呼吸の方法と宮本武蔵が記したものから広がり、栄養や神経伝達物質・心のあり方や言葉・生活態度を考えるようになりました。

 

それらは祖父母の時代の人が大切に教えてきたものと同じ。

 

最近は私の指導の中でそれらの言葉を使うようにしています。

しゃがむと踵が浮いてしまう大学生に対して、ある身体操作を伝え、意識をしてもらうことでスッとしゃがめるようになったり肩が挙がり易くなったり。当人以上に私の方が驚かされることもあります。

 

日本人には日本人に合った言葉がけがあるのではないか?と思うようになりました。

『温故知新』

 

あちらこちらから最新の~メソッドなどの誘惑がありますが、そこから距離を少し置いて古きを知る段階に至りました。

 

このような話で盛り上がれたら、また多くの方にもお伝えできればと思います。

ご連絡をお待ちしております。