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『どんな感じですか?』

 この言葉は店舗や外部での指導の際にちょっとした指導や施術の後にさせていただく質問です。

 

クライアントは頚肩・腰・膝の痛みだけでなく各自の問題点を持って来られます。初めに観た瞬間からクライアントの立ち方や歩き方・座り方といった当たり前の動作から情報を収集し、この時の私が感じるオノマトペも大切にしています。

立ち方であれば“スッ”や“ダラッ”。

歩き方であれば“スッスッ” “タッタッ” “ペタペタ”

加えて予診票や問診を通して問題点を聞き取ります。

 

まだこの業界に入って10年程度ですが、よくなる方ってこういう方だなと感じています。

 

よくなる方の言葉には本人にしか伝えられない言葉が多く含まれます。

 

痛い部位が点なのか範囲なのか。どう動かしたら痛いのか。詰まる感じとか引っ張る感じとか。

押したり動かしたり動かされるとどうなるか。

観る・聞くで得られた情報に加えてテストをしたときの感覚を上手く伝えられる方がよくなり易いと感じています。

 

■頚肩のコリ感と慢性的な腰痛を抱えた患者さんの例

視診問診の中で注意して見ているのが呼吸の仕方と足の趾(ゆび)・足底です。

この2点で重力に対して身体を支えることができているかを確認しています。怪我される方はこの両方に問題が起こっています。肩や首で呼吸していたり足の趾が床から浮いて曲がっていたり。

そのためこの2点を改善すべく施術と指導を行います。

 

それを終えて立っていただいたときに

『どんな感じですか?』という問いに対して

『あっ 伸びた感じがします。』や『スッと立てます。』

 

この後、歩く・座る・手を挙げるといった当たり前の動作ができるプログラムに移行していきます。

歩き方が『パタパタ』だった方が『スッスッ』に変わり、挙手もスッとできるようになります。

 

再度『どんな感じですか?』

この時には患者さんでは無くなっており、満面の笑顔になられています。

『歩き方が分かった感じがします。』や『今までしんどい歩き方をしていたんですね。』

運動が嫌いと話された方も次は何をするのかとウズウズされています。

 

激しいスポーツや仕事での動作・強い精神的なストレスがあればこれだけでは難しいのですが、変化を感じ取ることができて、何でもできる感じがするという気持ちが湧いてくれば人はよくなります

 

良くなる・能くなる(できるようになる)・善くなる

 

自らが感じたことに間違いはありません。ありのまま伝えていただくことでよくなります

伝える言葉は人それぞれ。たくさんの言葉を教えていただきたいです。