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年齢と経験は武器 ~バケツで水撒き~

☆女性 70代後半  趣味:ゴルフ(2回/月)

 

来院のきっかけ・・・

家族に迷惑をかけたくない。

肩が凝らない・悪くならない身体になりたい。

 

『歳だからできない・・・』ではなく、『~才になっても~できる。』という身体であれば健康で家族に迷惑をかけないという思いから当院に来られました。

 

以前はマッサージに通っていたが、数日で再度揉まれたい感が出てきて辛かったそうです。また股関節の動きの悪さから病院に行けど特に治療は無く

 

『年だからそんなもの』

という言葉で終わっていたようです。

 

当院ではマッサージやその他の施術だけでなく呼吸や座り方・立ち方・歩き方といった日常当たり前にある動きを実践していただく度に変化を実感され、

『ここに来るようになってから揉まれんとおれん(揉まれないと我慢ができない)ということが無くなってきた。』

と喜んでいただいています。

回を追うごとに施術よりも運動する時間のほうが長くなり、目的も変わってきました。

 

『ゴルフスイングの改善』

肩が凝らないようにを追い求めるのではなく、好きなゴルフにシフトしていく計画を立てていたので、運動内容の中にゴルフスイングの要素を入れていました。

 

股関節の動きが少なく、上半身を横にスライド、インパクトでは身体が反るフォーム。

まず呼吸による腹部の安定と瞬間的な締め。股関節の動きを出すエクササイズを行うことで頭の位置がブレなくなりました。

 

しかし最後に身体を反るクセがあり、『つい地面を蹴ってしまう』と悩まれます。

この原因は最後に左股関節を内側へ捻る力が使えていないことを伝えると

『あっ!昔レッスンで左に壁を作りなさいと言われた意味が今分かりました。』

と満面の笑顔。

 

リアライン・バランスシューズやTRXでのゴルフローテーションなどの動きを取り入れつつ、休憩中にこんな話をしました。

 

『バケツで水を撒いたことはありませんか?』

  と私がその動きを見せると

『あっ 同じ動きやね。』

 

『外の掃除でも洗車でもこうやって水をかけてましたよね。実はこの動きは石川遼選手のゴルフのスイングだけでなく、大谷選手のような野球のバットを振る動きも、錦織選手のようなテニスのスイングも基本は同じなんですよ。』

 

『あら~私の打ち方だとバケツの水をカブってるわ!』

 

という言葉からスイングが変わりました。

私にはクラブのシャフトがしなり、ボールが前に真っ直ぐ押し出されるスイングにしか見えません。

 

 

 

最近は防災訓練でもバケツの水を目標に向かってかけることができない子供が半数と聞きます。生活の中でそれをすることもなく、見本を見る機会もありません。今はホースが完備されているでしょうから。

簡単に思われる動きですがバケツの持ち方やつま先の向きで動きは変わります。

 

上手くできないと目標に水が飛んでいかなかったり自分にかかったり。子供の頃にそんな失敗を経験しながら狙ったところに水を飛ばす技術を身に付けてきました。

 

今は手先だけでできるものが増えたことにより、全身を使うことが減りました。見たこともやったこともなければできません。

 

長く生き、物が少ない時代を経験されたから身に付けられた動きがあります。

『年だからできない・・・』ではなく

『歳だからできる』があります。

 

年齢と経験は武器です。