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自分に合った養生

7月29日に高知県鍼灸マッサージ師会が主催となり、県民公開講座が催されました。

講師は伊藤和憲先生

テーマは『健康を基軸とした地方創生 ~養生による健康づくり・まちづくり~』

 

私自身、以前にもセミナーに参加させていただいたこともあり、またスポーツ医科学総合誌『スポーツメディスン』等でも痛みに関して掲載され、この講座を楽しみにしておりました。

 

聴講前に想像した内容は痛みに関する知識や疼痛管理のための人との触れ合い、幸せホルモンのセロトニン。そこで鍼灸マッサージが有効といったものかな?と考えておりました。

 

実際は私の想像のはるか上。壮大で人とは何か?全人的な内容で、そこから日本や地方が抱えている問題を解決するためのシナリオがありました。

 

昨今『予防』や『ケア』といった言葉が一般化して良いところもありますが、実際は『~にならないように・・・をしましょう。』という伝え方であるため、ケガや病気ごとに予防法が挙げられ、それらがあふれすぎて『何をすればいいか分からない』という方が多く、当院でもそういったお悩みの相談を受けることがあります。

 

この講座では、まず『養生』とは何かを学びました。

 

例えるのであれば 

【英語の勉強】

予防=『英語で赤点を取らないよう勉強する。』

養生=『英語を勉強して海外に行く・人と話す・考え方を知る。』

 

 

私たちトレーナーが『ケア』『コンディショニング』を使い分けているのと同じです。

 

これからの時代、予防だけでなく養生のある生活が必要です。

 

ではこの『養生』ですが、何をしますか?

ある人は温泉に浸かったりマッサージをしたり。またある人はアロマを炊いたり、またある人はトレーニングをしたり食事に気を配ったり。

多くの養生があります。

 

しかし

その養生法は

あなたの身体が必要としていますか?

またそれはなぜですか?

何のために必要なんですか?

これらを分かっていなかったりします。

 

やはり自分を知ること・目的があること重要なんです。

トレーニングのプログラムを作成するときも同様。

 

モチベーションが高く、頑張るタイプの選手は身体が硬く、身体を緩めることを養生とします。しかしトレーナー活動をしてきて、そういった選手ほどトレーニングを養生としてしまうことを多々経験してきました。

またユルユルで力が無い方にとってはトレーニングすることが養生であるのに、良かれと思い緩めるマッサージを望まれることがあります。

やはり『やった』という満足感はあれど効果はありません。さらにマイナスになることが多いです。

 

自分の身体の状態を5つに分け、それに応じた養生をそこから選択して実行していくことで本来の健康が得られることを伊藤先生から学びました

 

この5つは鍼灸マッサージ師が学ぶ五行論です。

 

そして伊藤先生の壮大な計画はここから始まります。

自分にあった養生を知り、それを高知県を舞台に養生場を作り、医療や健康・人のつながり・物流など地方が抱えている問題を解決しようというものです。婚活や妊活・雇用・地域の高齢者の生きがい・・・何にでもつながります。

高知県には海・山・美味しい食べ物など都会には無いものがたくさんあります。

養生というキーワードでそれらを活用し、その仲介に鍼灸マッサージ師が一役を担うというものです。

後々は高知県だけでなく、全国につなげる。

 

ある地域ではすでに始まっています。

 

私自身の活動として個々への治療や指導・チームへ指導という活動は行っていても、1人ではできないことを痛感するようになりました。また私個人では賄えきれないことも感じるようになりました。

 

地方だからこそそれぞれが助け合い、それぞれの強みを生かして地方を創生する。その中の1人になりたい。

そのためには人が集まり、足並みをそろえ、行動していくしかない。その柱となるのが『養生』。

行政を待っていても始まらない。

 

高知県では『高知家』という取り組みや『健康パスポート』というものがある。しかしこれは今のところ既存の店舗をつないでいるだけ。影響力のある人が『高知家』を掲げただけ。

 

活動があるところに高知家を掲げられるように。

いや、日本として一丸で行うためには無い方がいいのか? 

いや、やはり高知として活動を始めたほうがいいのか?

と1人では答えの出せない問答を始めてました。

 

90分の講座。一度も時計を見ることも無く、引き付けられました。

ドキドキ・ワクワクが止まりません。

 

自分は何ができる人なのか。また近くにいる方にも今までどおり、どの養生・コンディショニングが必要なのかをお伝えしつつ、より多くの方と健康に向かい始めた喜びを分かち合いたいと思います。